「テッパチ!」に登場する音楽隊オーディションとは?
出典:陸上自衛隊中央音楽隊ホームページ 天皇皇后両陛下御即位パレード「祝賀御列の儀」
(https://www.mod.go.jp/gsdf/central/photo/rp-2.jpg)
今日は、三ノ瀬れもんがフジテレビ「水曜日22時」に放送中の「テッパチ!」に出てくる自衛隊用語を紹介するから読んでみてね♪
ウチの今回の注目はこれ!
俳優の佐野勇斗氏が演じる馬場良成(ばばよしなり)は、陸上自衛隊の音楽隊が演奏する姿を見て入隊しました。女優の白石麻衣氏が演じる桜間冬美(さくらまふゆみ)は馬場にチャンスを与えようと音楽隊のオーディションを受けられるように手配します。本記事では、陸上自衛隊音楽隊のオーディションについて紹介します。
目次
陸上自衛隊音楽隊とは
出典:陸上自衛隊中央音楽隊ホームページ 創隊70周年記念 第163回定期演奏会
(https://www.mod.go.jp/gsdf/central/photo/70th/DSC_9540.JPG)
陸上自衛隊音楽隊とは、「隊員の士気高揚のための演奏」「儀式のための演奏」「広報のための演奏」「必要に応じ、指揮所の警備」の4つの任務があり、諸外国でいうところの軍楽隊に相当する部隊です。音楽隊には、防衛大臣直轄の中央音楽隊や各方面総監直轄の方面音楽隊5隊、各師団・旅団長直轄の音楽隊15隊で編成され、約950名の音楽隊員が日本全国で活躍しています。主に、祭事などの大規模行事の際に演奏することや定期演奏会などが行われており、中央音楽隊は諸外国の要人が来日した際の特別儀仗を唯一行っています。
音楽隊は狭き門であり、自衛官採用試験の合格と合わせて音楽隊オーディションも合格できなければ音楽隊に配属されません。例年300人程の受験者の中から、陸上自衛隊音楽隊全体で30~40人が採用されています。
音大出身者が多く、ある程度の演奏テクニックがなければ採用が難しく、「テッパチ!」の劇中でも、八女純一3等陸佐から音楽隊のトランベット奏者として俳優小笠原遥氏が演じる野田澄人を紹介してもらい、演奏テクニックに感動し、馬場が自信を失くすエピソードもありました。
音楽適性検査の実施
陸上自衛隊音楽要員希望者の第1次試験合格者は、第2次試験として「小論文試験」「口述試験」「身体検査」「音楽適性検査」を受けます。音楽適性検査には、「聴音検査」「視唱検査」「楽器検査」「指揮検査」があります。
聴音検査は、楽譜の8小節の単旋律の聴音や8小節の4声の聴音です。つまり、それぞれ8小節の単音と和音を聴く検査となります。
視唱検査は、8小節の新曲(高音部譜表)の視唱です。音程やリズムなどの正確性を検査します。
楽器検査は、希望する楽器による任意の無伴奏の楽曲演奏を8分程度行います。「テッパチ!」の馬場であればトランペットです。また、副科ピアノとして、実技でピアノを演奏する人を除いて3分程度任意の楽曲演奏を3分程度、実技と合わせて行います。
指揮検査は、吹奏楽の指揮です。
希望する楽器にプラスしてピアノ演奏もあることから、音大入学レベルの技術は問われるとみられます。
ここまで三ノ瀬れもんが紹介してきました。
それでは、またお会いしましょう!
また次も紹介していくので読んでくれよぉ~