vol.17 自衛隊カレーの作り方は難しい?家庭で作れるレシピを紹介

自衛隊カレーは何か特別な食材や作り方があるから美味しいのでしょうか?

実は、一般に入手できる食材を使って、分量を家庭用に調整することで、自宅でも手軽に自衛隊カレーを楽しむことができます。

今回は、明治時代に作られていた元祖「海軍カレー」と、艦艇ごとにレシピの異なる「海自カレー」から2つを選んで作り方をご紹介します。

自衛隊カレーの作り方をもっと知りたい方のために、レシピの探し方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 自衛隊カレーの作り方は難しい?

自衛隊が作るカレーは家庭で作るカレーに比べてたいへん美味しいと評判ですが、何か特別に作り方があるというわけではありません。

自衛隊が使用する食材やカレールーは、一般のスーパーなどでも手に入れることができ、自宅でもその味を再現することが可能です。

さすがに数百人分単位の大量調理とはいきませんが、分量を調整して自宅で自衛隊カレーを楽しむことができるのです。

参考:艦めし

2. 自衛隊カレーの作り方

自衛隊カレーと言えば海上自衛隊のカレーがとりわけ美味しいと評判ですが、大きく「海軍カレー」と「海自カレー」の2つに分けることができます。

ここでは、海軍カレーと海自カレーの違いと、作り方をご紹介します。

2-1. 海軍カレーを作ろう

海軍カレーとは、旧日本海軍で提供されていたとされるカレーを現代風に蘇らせたカレーです。

慢性的な栄養不足による脚気(かっけ)に悩まされていた旧日本海軍は、イギリス海軍が採用していたカレーをアレンジして兵食に取り入れることにしました。

栄養満点で美味、さらに大量調理にも適しているカレーは、その後広く普及して食べられるようになりました。

当時のカレーの作り方は、明治41年に発行された「海軍割烹術参考書」で確認することができます。

このレシピをもとに、伝統の旧海軍カレーが「よこすか海軍カレー」や「元祖海軍カレイライス(第4術科学校)」として現代に蘇っています。

参考:艦めし

ここでは、海上自衛隊の給養員を養成する「第4術科学校」が再現した海軍カレーの作り方をご紹介します。

2-1-1. 元祖海軍カレイライス

「海軍割烹術参考書」に記載されているレシピを現代風にアレンジして再現したのが「元祖海軍カレイライス」です。

カレールーや化学調味料を使っていないため、少し物足りなく感じるかもしれませんが、市販のブイヨンを加えるなど各家庭でアレンジしてお楽しみください。

参考:艦めし

材料(2人分):

牛バラ肉200g、玉ねぎ170g、ニンジン80g、ジャガイモ150g、ニンニク15g、生姜20g、脂10g、強力粉28g、カレー粉約8g、ブイヨン500cc+α、チャツネ85g、ローリエ1枚、クミンパウダー5g、ジンジャーパウダー約4g、コリアンダーパウダー約4g、ガラムマサラ適量、塩・白コショウ適量

ブイヨン:

鶏ガラ1羽分、玉ねぎ1個、ニンジン1/2本、ポロ葱1/2本、生姜の皮適量、水1リットル、ローリエ1枚、クローブ2粒、白粒コショウ10粒、塩9g

作り方:
(1日目)
①ブイヨンをとる
水の入った寸胴に洗った鶏がらを加えて火にかけ、灰汁を取りながら30分煮込む。
玉ねぎ・ニンジン・ポロ葱をぶつ切りにして生姜の皮と一緒に加え、さらにローリエ・クローブ・白粒コショウ・塩を加える。
沸騰したら水を足しながら弱火で3~4時間煮込み、こしたらブイヨンの出来上がり。

②鍋に脂を入れて、ニンニク・生姜の順に炒める。
脂は油が出なくなったら取り出す。
玉ねぎを加えて飴色になるまで時間をかけて炒める。

③強力粉を加えて混ぜ合わせ、カレー粉を入れてよく練り混ぜる。
ブイヨンを少しずつ入れてルーをのばす。

④チャツネ・クミン・コリアンダー・ローリエ・ジンジャーを加えて2時間以上煮込む。
しっかりと冷却してから一晩寝かす。

(2日目)
⑤バラ肉に塩・コショウをしてからフラ2イパンで焼き色をつけ、ひたひたのブイヨンで2時間煮込む。
⑥別の鍋にニンジンとジャガイモを炒め、ブイヨンで火が通るまで煮てから取り出す。
⑦肉を取り上げて、肉を煮込んだブイヨンにカレーを加えて煮込み、塩で味を調える。
⑧仕上げにガラムマサラを加え、肉・ニンジン・ジャガイモを加えて出来上がり。

2-2. 海自カレーを作ろう

海自カレーとは、海上自衛隊の部隊や艦艇で、毎週金曜日に提供されるカレーのことです。
部隊や艦艇ごとにレシピが異なりますが、公開されているレシピを参考にして、隊員たちが食べている自衛隊カレーを自宅で再現することができます。

ここでは、数多くの海自カレーから2つご紹介します。

2-2-1. 護衛艦「じんつう」ポークカレー

護衛艦「じんつう」のポークカレーは、佐世保基地最強カレー決定戦「第6回GC1グランプリ2018」優勝カレーです。

参考:まいぷれ 

材料(4人分):
豚肉300g、玉ねぎ1,000g、ニンジン380g、生姜35g、バター75g、カレールー150g、焼き肉のたれ25cc、赤ワイン15cc、酢15cc、スープストック700cc(鶏ガラ1㎏、玉ねぎ300g、ニンジン300g、セロリ100g、キャベツ500g、トマト300g、ニンニク40g、生姜40g)

作り方:
①スープストックを作る。
1リットルの水を入れた鍋に、鶏ガラ・玉ねぎ・ニンジン・セロリ・キャベツ・トマト・ニンニク・生姜などを加えて、7~8時間程度弱火で煮込む。

②フライパンで豚肉を炒める。
鍋にバターを入れてスライスした玉ねぎをあめ色になるまで炒める。
鍋にサラダ油を入れてすりおろしたニンジンを中火で8~10分炒める。
ショウガをすりおろす。

③炒めた豚肉・玉ねぎ・ニンジンを合わせて、①のスープストックに入れる。
5分程度煮込んでからカレールーを加え、焦げないようにゆっくり混ぜながら10分ほど煮込む。
赤ワイン・ニンニク・生姜・酢を入れて、一晩寝かせたら出来上がり。

2-2-2. 護衛艦「たかなみ」たかなみ特製カレー

S&Bの公式サイトにも掲載されている、護衛艦「たかなみ」のナスとひき肉の特製カレーです。

参考:S&B

材料(5人分):
合いびき肉250g、玉ねぎ250g、ニンジン150g、ナス200g、グリンピース25g、おろしニンニク小さじ1、おろし生姜小さじ1、ケチャップ大さじ1、ウスターソース小さじ2と1/2、カレールー97g、カレー粉小さじ1、バター10g、牛乳40cc

作り方:

①玉ねぎとニンジンは角切りして、ナスは輪切りにしてから素揚げする。
②鍋にサラダ油を熱して、合いびき肉・おろしニンニク・おろし生姜を入れて炒める。
さらに玉ねぎ・ニンジンを加えて炒め、火が通ったら水・ケチャップ・ウスターソースを加えて、沸騰したら弱火で15分程度煮込む。

③火を止めてからカレールーを入れて溶かし、弱火でとろみがつくまで煮込む。
④素揚げしたナスを加えて軽く煮込んだら、カレー粉・バター・牛乳・グリンピースを入れてひと煮立ちさせて出来上がり。

3. 自衛隊カレーの作り方をもっと知りたい!

自衛隊カレーは基地や部隊、艦艇ごとに異なるレシピがあり、給養員たちが腕を振るって美味しいカレー作りに励んでいます。

色々なカレーの作り方を知りたいという方のために、自衛隊カレーのレシピの探し方をご紹介します。

3-1. 「艦めし」サイト

海上自衛隊の「艦めし」サイトには、2021年9月の時点で53種類のカレーレシピが掲載されています。

スタンダードなカレーからキーマカレー・焼きカレー・ドライカレーなど、バラエティ豊かなレシピを参考に、自宅で作るカレーのレパートリーを増やしてみるのはいかがでしょうか。
「レシピのおいたち」や「コツ・ポイント」を参考にしながら、さまざまなレシピに挑戦してみてください。

3-2. クックパッドなど一般のレシピサイト

クックパッドなど、一般のレシピサイトにも自衛隊カレーが掲載されている場合があります。
元隊員の方のレシピや、家庭用にアレンジしたレシピなども豊富にありますので、ぜひ参考にしてみてください。

普段利用しているレシピサイトを参考にするのもよいですし、作ってみて上手くいったら自身のレシピを他の人と共有するのもよいでしょう。

3-3. レシピ本を購入

書店や通販サイトで自衛隊カレーのレシピ本を購入することもできます。

レシピ本ならキャンプ場などネット環境のない場所でも自衛隊カレー作りに挑戦しやすいでしょう。
きれいな写真付きで作り方もわかりやすいのが特徴です。

参考:Amazon

4. まとめ

美味しいと話題の自衛隊カレーは、何か特別な作り方があるのではなく、一般に手に入る食材で家庭でも作ることができます。
本記事に掲載したレシピや、その他のレシピを参考にして、ぜひ家庭でも挑戦してみてください。

料理が苦手または時間がないという方は、自衛隊カレーのレトルトを購入する方法もあります。
伝統の海軍カレーや、艦艇ごとの異なる味を食べ比べることができますよ。

この機会に、自宅で自衛隊カレーを楽しむのはいかがですか?

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