自衛隊の役職である「統合幕僚長」について
出典:防衛省・統合幕僚監部
(https://www.mod.go.jp/js/images/about/about-message.png)
今日は、三ノ瀬れもんが自衛隊の役職を紹介するから読んでみてね♪
ウチの今回の注目はこれ!
自衛隊の役職である「統合幕僚長」について解説します。
自衛隊の最高位役職である「統合幕僚長」とは
出典:防衛省・統合幕僚監部 NATO軍事委員長の来訪について
(https://www.mod.go.jp/js/images/topics/2022/IMG_0370.JPG)
自衛隊の最高位の役職は、統合幕僚監部の長である統合幕僚長です。陸上幕僚長や海上幕僚長、航空幕僚長から持ち回りで選出されるため、階級は陸将や海将、空将とその時々の所属している自衛隊によります。
自衛隊の将官クラスの階級は「将」と「将補」の2つしかありません。「将」は、各国の軍隊でいうところの中将相当であり、例えば、「統合幕僚長〇〇陸将」の陸将部分でいえば、陸上総隊司令官もいれば各師団長も同等です。しかし、階級は2つしかないものの防衛省内局や各府省庁と連動した役職において、同じ「将」の階級でも上下関係を作っています。ちなみに統合幕僚長は、各府省事務次官や警察庁長官と同等です。
統合幕僚長は、帝国陸海軍時代には存在せず、他国であれば、米統合参謀本部議長やイギリス国防参謀長などに相当する役職です。米統合参謀本部議長の場合、統合軍司令官は別に置いており、大統領や国防長官の軍事顧問として助言を行います。日本の場合、内閣総理大臣や防衛大臣を補佐する役割だけではなく、フォースユーザー(事態対処責任者)として各自衛隊を統合運用する司令官の立場も併せ持っています。
平時の場合、陸上幕僚長や海上幕僚長、航空幕僚長が、防衛大臣の指揮監督のもと、幕僚監部の長として、各自衛隊の任務や隊員の服務監督、そして専門的な知見に基づいて防衛大臣を補佐しています。また、フォースプロバイダー(練度管理責任者)として、各自衛官の教育訓練や防衛力整備、人事、管理などの統括を行います。
有事に際しては、フォースユーザー(事態対処責任者)である統合幕僚長が、統合軍司令官として自衛隊の部隊運用や指揮命令が行われ、各幕僚長は、統合幕僚長の指揮命令に従って、必要な措置を取っています。
しかし、統合幕僚長は内閣総理大臣や防衛大臣の補佐を優先させれば、部隊運用に専念ができず、部隊運用に専念すれば補佐任務が滞るような状態です。その問題を解消するために自衛隊の部隊運用を統合的に行う「統合司令官」や「統合司令部」の創設に向けて本格検討に入っています。
ここまで三ノ瀬れもんが紹介してきました。
それでは、またお会いしましょう!
また次も紹介していくので読んでくれよぉ~