陸上自衛隊の部隊を統括する方面総監とは？

今日は、三ノ瀬れもんが自衛隊の役職を紹介するから読んでみてね♪

ウチの今回の注目はこれ！

陸上自衛隊の役職である「陸上自衛隊方面総監」について解説します。

陸上自衛隊方面総監とは

陸上自衛隊のすべての部隊を統括しているのが、陸上自衛隊総隊司令官です。陸上総隊には、5つの方面隊が置かれており、それぞれ「北部方面隊」「東北方面隊」「東部方面隊」「中部方面隊」「西部方面隊」となります。方面隊には、方面総監が指揮官として置かれ、各国の軍隊であれば中将相当の階級である陸将が担当します。

旧帝国陸軍でも、第1方面軍や第2方面軍といった陸軍編成単位でいうところの「軍集団」が編成されていました。位置づけとしては似ているものの、陸上自衛隊の方面隊の場合、あくまで「軍」に相当するものとなるため、1つ小さい単位となります。

陸上自衛隊方面総監の役割は、防衛大臣の指揮監督を受けて、各方面隊を一体的に運用する必要がある場合に、陸上総隊が全部または一部に対して指揮を行い、有事に際しての部隊運用はフォースユーザー（事態対処責任者）である統合幕僚長の下に編成される統合任務部隊の指揮官となります。

例えば、東日本大震災が起きたときは、陸上自衛隊東北方面隊、海上自衛隊横須賀地方隊、航空自衛隊航空総隊によって統合任務部隊が編成されました。その際の統合任務部隊の指揮官は東北方面総監が担当しています。

方面隊の編成

方面隊は、師団や旅団のほか、方面直轄部隊と機関が設置されています。各方面隊に、1～2個師団や、1～2個旅団が置かれ、直轄部隊や機関として、普通科、特科、高射特科、機甲科、施設科、通信科、情報科などが設置されています。

方面総監部は次のような編成です。なお方面総監部とは方面総監の幕僚組織となります。

方面総監：防衛大臣の指揮監督を受けて、方面総監部や師団、旅団、直轄部隊・機関の指揮

幕僚長：陸将補（一）が担当し、駐屯地司令を兼務

幕僚副長2名：陸将補（二）が担当し、行政副長と防衛副長がいる

参事官（事務官）

組織の部門については、総務部、人事部、情報部、防衛部、装備部、監察官、法務官、医務官、方面総監部付隊が置かれています。

部長：1等陸佐（一）

課長：1等陸佐（三）または1等陸佐（三）昇任予定の2等陸佐

総務部広報室長：1等陸佐（三）

方面総監部付隊長：3等陸佐

ここまで三ノ瀬れもんが紹介してきました。

それでは、またお会いしましょう！

また次も紹介していくので読んでくれよぉ～