「艦めし」とは

海上自衛隊極秘!?のレシピ『艦めし』

『艦めし』とは、海上自衛隊の艦艇や部隊で実際に隊員たちに食べられている食事のことです。そのレシピは「必要な栄養を補給」「体力の維持増進」「部隊の人的戦闘力の発揮」という3つの目的をクリアした、とっても美味しいメニューばかり。日本の海を護る、縁の下の力持ちなんです。
「艦の数だけ味がある」というのも艦めしの魅力。海上自衛隊のサイトでは、有名なカレーをはじめ和洋中合わせてなんと250種ものレシピが公開されています。
『艦めし』を作っているのは、「給養員」と呼ばれる専任の調理員です。給養員は皆さん、後方支援の隊員を育成する自衛隊学校を卒業した料理のプロフェッショナル。そんな方々が作られているのですから、海上自衛隊の食事が美味しいはずですね。

伝統の海上自衛隊カレー

「艦の数だけ味がある」艦めしの中でも、一番に思いつくのはやっぱりカレーではないでしょうか。ここでは、どうして海上自衛隊で広くカレーが食べられるようになったのか、歴史的な経緯を紹介します。

(引用:海上自衛隊)

明治初頭、創設間もない日本海軍は慢性的な栄養不足から脚気(ビタミン B 1 が不足して起こる疾患)に悩まされていました。そんな中、既にイギリス海軍で採用されていたカレーは、「栄養豊富」「大量調理が容易」「美味」と三拍子揃った大変優秀なレシピでした。インド発祥のカレーは、幕末にイギリスを経てすでに日本に伝わっていたので、日本海軍はこのイギリス式のカレーを兵食として採用します。
スパイスを贅沢に使用したカレーは、医学的見地からも「寒さ暑さに対する適応力の向上」「新陳代謝の促進」などの健康効果が期待され、実際に脚気防止に大きな成果を上げました。海軍はカレーを広く普及させるため「5等厨夫教育規則」(明治22年)や「海軍割烹術参考書」(明治41年)などでカレーの調理法を世に紹介。こうして今日に至るまで、海軍・海上自衛隊ではカレーが食べられるようになったそうです。
驚くことに、現在海上自衛隊が1年で消費するカレールーの量は約45トン。1 食が約20グラムとすると、年間約225万食ものカレーが食べられている計算です。この数字を見ても海上自衛隊員はカレー好きというのが納得できますね!